一連の法案は、幼少期に親とアメリカに不法入国した「ドリーマー」と呼ばれる若者約180万人の保護を目指すものです。

4案のうち、トランプ大統領が支持したグラスリー議員(共和党)の法案は賛成票が最少の39票にとどまりました。同案は永住ビザ抽選制度の廃止、移民家族向けビザ発給の抑制を盛り込んでおり、共和党の指導部を含む14議員が反対票を投じました。

民主党は、大統領の強硬な姿勢がドリーマー保護に向けた議会超党派の取り組みを台無しにしていると指摘しています。民主党のシューマー上院院内総務は「今回の採決で、大統領の提案が決して法制化されないことが証明された」と述べました。

上院の超党派議員グループがまとめた移民制度改革法案の採決結果は賛成54票、反対45票。同案は、ドリーマーを強制送還から保護するとともに、国境警備の強化に250億ドルを拠出する内容で、可決される可能性が最も高いとされていました。

大統領はこの超党派法案を強く批判しています。政権側は不法移民の急増につながるとして同案に拒否権を行使する可能性を示唆していたということです。

共和党のマケイン上院議員と民主党のクーンズ上院議員が示した別の超党派法案も賛成52票、反対47票で否決されました。