15日、アメリカ下院共和党の議員らは新たな予算案を公表しました。この中では、イランとの衝突に関連する軍事作戦を支援するため、軍に対して新たに600億ドル(約9兆5000億円)を追加で割り当てることが提案されています。これは、中東での軍事作戦に向けた体制を強化しようとするアメリカ政府の取り組みにおける新たな動きとなります。
47ページにわたる法案の草案によりますと、下院軍事委員会に対して600億ドルが追加で配分され、武器備蓄の補充や軍事能力の強化、そしてイランとの衝突に伴い発生する要請への対応に充てられる見通しです。また、この法案では、機密情報プログラムに130億ドルが割り当てられているほか、中東情勢の不安定化に伴うエネルギーや肥料の価格高騰によって影響を受けている農業分野の支援に120億ドルが盛り込まれています。
一方で、今回の600億ドルという規模は、トランプ大統領が新たな予算調整パッケージの中で国防費の増額として議会に求めていた3500億ドルを大幅に下回っています。このことは、支出の規模をめぐり、ホワイトハウスと共和党の議員らとの間に依然として意見の隔たりがあることを示しています。
この提案は、民主・共和の両党から反対に直面しています。民主党は、イランとの衝突に資金を投じることで国家債務がさらに膨らむと批判している一方、共和党の一部である財政保守派の議員らも、新たな支出を相殺するための歳出削減措置が盛り込まれていないとして、この法案に反対しています。(VOVワシントン支局)
