トルコは今月、隣国のシリア北部に侵攻してクルド人勢力への軍事作戦に踏み切り、国際社会の批判を招きましたが、トランプ大統領は、トルコがその後、軍事作戦を停止したことを評価し、先週、トルコへの制裁を解除しました。

これについてアメリカ議会下院は29日、本会議を開き、トルコによる軍事作戦を非難し、作戦に関わったトルコの政府や軍の高官に制裁を科す法案を賛成403反対16の賛成多数で可決しました。

この法案には野党・民主党に加え、与党・共和党も170人以上の議員が賛成に回り、超党派でトランプ大統領の方針に抗議した形です。

法案は議会上院でも審議されていますが、上院では共和党のトップ、マコネル院内総務が慎重な姿勢を示していて、法案が可決・成立するかは不透明です。

また議会下院は、およそ100年前にトルコ系のオスマン帝国で、大勢のアルメニア人が殺害されたとされる事件について、「大量虐殺だ」と認定する決議も賛成多数で可決していて、虐殺を否定しているトルコが反発を強めることが予想されます。