イラン中部フォルドゥの地下にあるウラン濃縮施設=AFP/TTXVN |
2015年のイラン核合意の復活交渉が実質的に頓挫し、アメリカはイランの核開発を阻止する策を検討しています。アメリカ国内ではイランに対する懐疑論や反発が強いため、議会の承認を必要とする「合意」ではなく、「理解」という形を取ることを想定しているもようです。
ある西側当局者は、アメリカ国家安全保障会議(NSC)の中東政策調整官のブレット・マクガーク氏とイランの核交渉責任者アリ・バゲリ・カニ氏の間接協議が中東オマーンで複数回行われたとし、「これはクールダウンと呼ぶべきものだ」と述べました。
構想されているのが、イランの核問題で全当事者が受け入れ可能な現状維持を形成することで、ウラン濃縮を米欧が越えてはならない一線と見なす90%まで高めず60%で止めることです。
具体的な手順や、イランが拘束しているアメリカ人3人の解放にどのように関連付けるかは不明です。アメリカ人の解放については、当局者が以前、資産凍結の解除が条件になるとの見方を示しています。
アメリカの主たる目的は、イランの核を巡る状況の悪化を防ぎ、イスラエルとイランが衝突する事態を回避することです。「(イランが)誤算を犯し、イスラエルが強く反応する事態は避けたい」と西側当局者は述べました。
アメリカ政府は、イランとの合意を模索しているとの一部報道を否定しています。ただ国務省のミラー報道官は、アメリカ政府はイランに対し、核開発抑制やウクライナに侵攻するロシアへの支援停止、拘束アメリカ人の解放を望んでいると説明しました。具体的内容に踏み込まず「これら全ての目標を追求するため、引き続き外交的関与を活用する」と述べました。
イラン当局者は「暫定合意、相互理解など、名称は何であれ、双方が事態の深刻化は防ぎたいと考えている」と述べました。(ロイター)

