写真:xinhua

(NHK)アメリカと中国の閣僚らが幅広い分野の課題を話し合う戦略経済対話が9日、北京で始まり、習近平国家主席はアメリカとの間で「新しい形の『大国』どうしの関係を目指す」と述べ、主権や領土の保全など中国の立場を尊重するよう訴えました。

米中戦略経済対話は、両国の外交、経済の閣僚をはじめ政府高官が参加して1年に1度開かれるもので、ことしはアメリカ側からケリー国務長官とルー財務長官が、中国側から汪洋副首相と※楊潔チ国務委員が出席し、9日から2日間にわたって行われます。

9日は、日本時間の午前10時すぎから北京の釣魚台迎賓館で開会の式典が行われ、習近平国家主席はアメリカとの関係について「広大な太平洋には中国とアメリ カの2つの大国を受け入れる十分な空間がある。両国は対話を進めて信頼を強め、新しい形の『大国』どうしの関係構築の道を目指すべきだ」と述べました。そ のうえで「両国は互いに尊重し合い、平等であるべきだ。自分の意思を相手に強要してはならない」と述べ、主権や領土の保全などで中国の立場を尊重するよう訴えました。

続いてケリー長官は、「米中両国の新しい形の関係は、ことばではなく行動に基づくものだ」としたうえで、「アメリカは中国を封じ込める考えはないが、中国には国際的な問題で責任ある対応を求める」と述べました。

今年の戦略経済対話では、両国の間で懸案となっているサイバーセキュリティーや中国の海洋進出の問題について意見が交わされる見通しです。