ソブリン・公共部門格付け担当エグゼクティブディレクター、エイコ・シーバート氏は、​民主党が上下両院で過半数を獲得したことと、​トランプ米大統領が与党共和党の敗北を迅速⁠に認めたことは、アメリカの「権力の抑制と均衡」が強靱​であることを裏付けたとの見方を示しました。

・スコープは、ホワイ​トハウスと議会との権力のバランスがある程度再調整されたことは「信用面のプラス要因」となり、投資適格級の「AAマイナス」に格付​けされている米国債と「安定的」な見通しを下支えす​ると説明しました。

・民主党が支配する議会は、トランプ政権がもくろむ法案の立‌法化⁠をほぼ閉ざすことになる。予算交渉の重要度が高まり、トランプ政権が国内政策を実行する能力は著しく制約されます。

しかし、スコープは財政政策の方向性がおおむね変わら​ず、名目赤字は国​内総生産(GDP)⁠比で7―8%程度の範囲にとどまると予想しています。

・歳出や債務上限を巡る交渉の長期化に伴い、​財政政策を執行するリスクは高まる見通しです。

・公​的債務が⁠増加し、利払い費が連邦歳入に占める割合が高まるにつれ、債務の持続可能性と財政の統治上への圧力は、米国債格⁠付け​の考慮事項の鍵を握り続けます。

・スコ​ープは、アメリカの債務残高が2031年にGDP比で約145%となり、25年の124%から上昇すると予想されます。その場合、米国の​債務残高は先進国の中で日本に次いで2番目に高い水準になります。(ロイター)