(NHK)過激派組織IS=イスラミックステートが支配するイラク第2の都市モスルの奪還作戦が続く中、アメリカのカーター国防長官が首都バグダッドを訪れてアバディ首相と会談し、イラク軍とクルド人部隊の連携を高く評価しました。

イラク軍とクルド人部隊は、アメリカ主導の有志連合の支援を受けて、今月17日から過激派組織ISのイラク最大の拠点、モスルの奪還作戦を始め、これまでに周辺のおよそ50の町や村を制圧し、進軍を続けています。

アメリカのカーター国防長官は22日、作戦開始後初めて、首都バグダッドを訪れてイラクのアバディ首相と会談し、「首相の指導力や部隊の作戦遂行能力、それにイラクの団結を喜んでいる」と述べ、課題とされてきたイラク国内の連携がうまく取れていると高く評価しました。

一方、アバディ首相は、イラク第2の都市モスルの奪還作戦で、隣国のトルコが有志連合に参加する意向を示していることについて、これを拒否する考えをアメリカ側に伝えました。トルコは、イラク北部の情勢の影響が自国にも及ぶとして、ISと戦うスンニ派の民兵の訓練などのためモスル近郊に部隊を派遣していますが、イラク政府は、主権の侵害だと強く反発し非難の応酬を繰り返しています。このため、ISの壊滅に向けて両国と協力関係にあるアメリカは、難しい立場に置かれています。