トルコ国境に入るシリア人難民



(NHK) 国連は世界の難民や国内避難民に関する報告書を発表し、長期化するシリアの内戦などの影響で、住む家を追われる人の数はことし初めて6000万人を超えるとの見通しを示しました。

UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は18日、ことし上半期の世界の難民や国内避難民に関する報告書を発表しました。
それによりますと、難民の数は2020万人と、去年の同じ時期より70万人増え、出身国は、内戦が長期化するシリアを筆頭に、アフガニスタンやアフリカのソマリアなどが多くなっています。
また、国内避難民の数は3400万人と200万人増え、内戦状態に陥っているイエメンやウクライナなどで多くなっています。
さらに、この夏以降、シリアなど中東やアフリカの紛争地で治安の悪化に歯止めがかからず、ヨーロッパを目指す難民が急増していることから、国連は、ことし下半期には、住む家を追われる人の数が初めて6000万人を超えるとの見通しを示しました。
スイスのジュネーブで18日に記者会見した、国連のグテーレス難民高等弁務官は、「難民たちは、最初の受け入れ国で厳しい生活を強いられ、さらに移動することを余儀なくされている」としたうえで、「紛争地での和平に向けた、さらなる政治的な対応が必要だ」と述べ、シリアやイエメンなどの和平協議で具体的な成果がなければ、難民を巡る状況はさらに悪化するおそれがあると指摘しました。