(shinmai.co.jp)難民問題が深刻化するだけでなく、欧州連合(EU)の亀裂拡大が懸念されます。ハンガリーのオルバン首相が、外国人が集団で国内に移住することを禁じる憲法改正案を国会に提出しました。



(写真:AFP/TTXVN)


難民の受け入れを加盟国の間で分担するとのEUの決定を拒否するものです。オルバン政権は今月初め、難民の受け入れ分担の是非を問う国民投票を実施しました。投票率が有権者の過半数に届かなかったことで国民投票自体は無効になっています。

ただ、有効投票の98%がEUの決定に反対だったため、首相はこの結果をよりどころに一方的に憲法改正へ歩みを進めました。EUが決めた16万人の受け入れ分担のうち、実現したのは加盟国全体で5600人余にすぎません。

ハンガリーやスロバキアなど東欧4カ国が強く反対し、両国は決定の無効を求めてEU司法裁判所に提訴までしています。難民を受け入れることに不安を覚えるのは当然のことでしょう。