(NHK) ロシアがウクライナ南部のクリミアの実効支配を加速させていることを受けて、NATO=北大西洋条約機構は外相会議を開き、ロシアとの実務的な協力をすべて停止するとともに、ロシアに近い東ヨーロッパ諸国の防衛を強化することで一致しました。

NATOは1日から2日間、ベルギーの首都ブリュッセルにある本部で加盟28か国の外相による会議を開いており、初日はウクライナ情勢について協議しました。
NATOが発表した声明によりますと、各国はロシアによるクリミア編入の動きを強く非難したうえで、ロシアとの実務的な協力をすべて停止するとともに、ロシアに近い東ヨーロッパ諸国の防衛を強化することで一致しました。
NATO はすでに、ウクライナと国境を接するポーランドとルーマニアにAWACS=早期警戒管制機を派遣したほか、アメリカがバルト3国に戦闘機を増派するなど監 視を強化していますが、NATOはこうした地域の防衛能力の強化に向けて作戦を立案するよう司令官らに指示したとしています。一方、ロシア国防省がウクラ イナ東部の国境付近から部隊の一部が撤退を始めたと発表したことについて、NATOのラスムセン事務総長は「そのような動きは確認していない」と述べ、警 戒を緩めない考えを強調しました。