2023年5月に、ポーランドで行われたNATOの軍事演習=ロイター

同紙によりますと、演習名は「不動の守護者(Steadfast Defender)」で、2025年春にドイツやポーランド、バルト三国で行われるとしています。「加盟国の1つにロシアが侵攻した場合の反撃」を想定しているということです。参加兵力は約4万1000人のほか、軍用艦50隻です。各国の戦闘機なども集結し、500~700回の空戦訓練が予定されています。

演習にはNATO未加盟のスウェーデンも参加するとみられます。スウェーデンは昨年、フィンランドとともに加盟申請しましたが、トルコとハンガリーの批准手続きが終わっておらず、加盟が先延ばしとなっています。
NATOはウクライナ紛争開始以降、欧州での兵力拡大や軍事演習の強化を進めています。2月にはアメリカが2万人を欧州へ追加派兵し、NATO東部地域に常設軍を配備しました。また、6月には欧州における史上最大の航空演習を、ドイツやオランダで実施しています。
NATOのこうした動きには、地理的に遠く離れた日本も組み込まれています。6月の航空演習には自衛隊の輸送機も参加しているほか、7月には日本の岸田首相がNATOサミットに出席し、従来より協力の枠組みを拡大させた「日・NATO国別適合パートナーシップ計画」に署名しています。
NATOの東京事務所開設は、フランスの反対もあり具体化が進んでいないものの、東アジアでもNATOのプレゼンスが高まりつつあります。米英豪でつくる「オーカス(AUKUS)」に日本や韓国などのアメリカの同盟国を加えた軍事協力の枠組みは拡大しています。対中国を念頭としたアジア版NATOの輪郭はすでに見え始めているのです。(スプートニク)