【Nikkei】北大西洋条約機構(NATO)は13日、ブリュッセルでロシアとの政治対話の枠組みである「NATOロシア理事会」の大使級会合を開いました。ウクライナ問題を巡る意見対立は埋まりませんでしたが、ロシア側が戦闘機の異常接近などが相次ぐバルト海上の安全確保策を提案しました。NATO側も歓迎し、政治対話を継続していくことで一致しました。



(写真:EPA/TTXVN)

NATOは理事会で、8~9日の首脳会議で決めたバルト3国などの防衛強化策をロシアに説明し、相互不信の解消を求めました。ウクライナ問題では和平合意の完全履行をロシアに要請しました。ストルテンベルグ事務総長は理事会後の記者会見で「ウクライナについて深い対立が続いている」と述べ、溝が埋まらなかったことを率直に認めました。

ロシア軍戦闘機による米軍の偵察機や駆逐艦への異常接近が相次ぐバルト海上空について、ロシア側が偶発的な事故を避けるための措置を提案しました。事務総長は「ロシア側がリスクを軽減する手段を求めている合図だ」と歓迎しました。対話を継続していく姿勢を強調しました。

NATOとロシアはウクライナ危機後、急速に関係が悪化されました。緊張緩和を目指して4月に約2年ぶりに理事会を再開し、今回は3カ月ぶりの開催となりました。