NPT再検討会議は5年に一度行われ、核兵器の不拡散や核軍縮、核エネルギーの平和利用における協力などの推進を目的としています。

今回の会議は8月1日に始まり、条約を締約している191の国と地域が1か月近くにわたり協議を続けてきました。最終日の協議は数時間延長されました。

最後にグスタボ・スラウビネン議長(アルゼンチン)は、30ページにわたる最終文書案について、ロシアが内容に異議を唱えたため、「採択できる状況にない」と述べました。

ロシア代表団のイーゴリ・ビシネフスキー氏は、最終文書案には「バランス」が欠けていると主張しました。さらに、ロシアは一部の項目に「露骨な政治要素」が含まれていることに強く反対するとして、この点に異議があるのはロシアだけではないと補足しました。

交渉関係筋によりますと、ロシアが反対したのは、占領下に置いているウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所に関する記述とみられています。

最終文書案は、ウクライナの原発周辺での軍事活動や、ウクライナが原発の支配権を失い、安全性に悪影響が出ることに「深刻な懸念」を表明していました。(AFP通信)