WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の12月物は前日比0.86ドル安の1バレル66.18ドルで取引を終えました。一時は65.33ドルと期近物として8月以来の安値を付けました。米中貿易摩擦の激化で世界景気が減速し、原油需要を抑えるとの懸念が強かったです。

トランプ米大統領は29日夜の米メディアのインタビューで、中国との貿易交渉は「素晴らしい取引ができると思う」と述べつつ、交渉不成立なら追加関税を課す姿勢を示しました。29日午後には11月予定の米中首脳会談で進展がなければ中国からの全輸入品に追加関税を課す方針と伝わっていました。

IEA=国際エネルギー機関のファティ・ビロル事務局長は30日、シンガポールで開かれた会合で原油需要の先行きに懸念を示しました。原油高が消費者の負担となり需要を抑えるうえ、世界の景気減速も需要減につながるといいます。発言内容が伝わり、原油先物の売りを誘う場面がありました。

米原油在庫が増加基調にある中、ロシアやアメリカ、サウジアラビアといった主要産油国の生産が高止まりするとの観測も相場の重荷でした。

ニューヨーク金先物相場も続落しました。COMEX=ニューヨーク商品取引所で取引の中心である12月物は前日比2.3ドル安の1トロイオンス1225.3ドルで終えました。ドルがユーロや円など主要通貨に対して上昇し、ドルの代替投資先とされる金先物の売りを誘いました。