(写真:AFP)


アメリカのオバマ大統領は、日本時間の13日午前11時すぎから、任期最後の施政方針を示す一般教書演説を行い、深刻な不況を克服したことなど、過去7年間の成果を強調するとともに、過激派組織IS=イスラミックステートなどによるテロへの対策に全力を尽くす決意を示しました。

一般教書演説は、大統領が今後1年間のアメリカの内政・外交の施政方針を示すもので、任期があと1年となったオバマ大統領にとって最後となります。オバマ大統領は12日夜(日本時間の13日午前11時すぎ)、アメリカ議会の本会議場で上下両院の議員などを前に一般教書演説を行いました。

この中で、オバマ大統領は、まず「この7年間の進展を可能にしたのはわれわれの勇気だ。それによって、深刻な不況を克服した」と述べました。そして、雇用の改善や医療保険制度改革、それに地球温暖化対策を巡る国際的な合意など、大統領就任以降の成果を強調しました。

また、「第1の優先課題は、アメリカの国民を守り、テロリストのネットワークを追い詰めることだ。アルカイダとISはわれわれの直接の脅威だ」と述べ、先月、カリフォルニア州でテロ事件が発生し国民の間にテロへの不安が広がるなか、対策に全力を尽くす考えを強調しました。

さらに、アジア重視政策を掲げるオバマ大統領は、去年10月に大筋合意したTPP=環太平洋パートナーシップ協定の発効に向けて、議会に対し早期に合意内容を承認するよう求めましたが、北朝鮮による核実験や中国の海洋進出の問題については言及しませんでした。