サウジ筋は5日、国営石油会社サウジアラムコが月次の公式販売価格(OSP)の発表を5日間延期したと明らかにしました。通常は毎月5日までに発表され、イラン、クウェート、イラクの価格決定にも影響します。

同筋は「これは前例のない措置だ。5月のOSPはOPECプラス会合でどのような結論が出るかで決まる見通しだ。われわれはこの会合の成功のためにできる限りのことを行っており、OSP発表の延期という異例の措置もこれに含まれている」と語りました。

同筋は、OPECプラス会合の延期は「OPECプラスや他国を含む全産油国への働き掛けを行う時間を確保」する狙いがあると説明します。サウジは、ロシアが追加減産を拒否し、協議が不調に終わった3月会合の失敗を繰り返したくないと説明しました。

アメリカのトランプ大統領は2日、原油の協調減産を巡りサウジとロシアの間を仲介したことを明らかにし、両国が日量1000万─1500万バレルの減産に踏み切る可能性があるとの見通しを示しました。同規模の減産にはOPECの枠組みに加わっていない産油国の協力が必要になるとみられますが、アメリカやカナダなどでは、民間の石油会社の生産量について政府に決定権はありません。