
OSCEの監視団はクリミアの自衛隊(3月7日のAFPの写真)
(NHK) 欧米諸国などで作るOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構の監視団は、ロシアが派遣に同意したため、22日にもウクライナで活動を開始することになりました。
ロシアやウクライナ、それにアメリカなど合わせて57か国が加盟しているOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構は21日、オーストリアのウィーンで特別会合を開きました。
その中で、現地の状況を確認したり、対話を促すなどして緊張を和らげたりすることを目的とした監視団をウクライナに派遣することを決めました。
監視団は当面およそ100人で構成され、必要に応じて500人程度まで規模を拡大することができ、派遣期間は半年の予定で、22日にも先遣隊が活動を始めるということです。
監視団の派遣には、加盟国すべての賛成が必要で、これまでロシアが反対してきたために実現には至らず、加盟国の一部が独自に小規模の調査団を現地に送っていました。
今回、ロシアが派遣に同意した背景には、高まる国際社会からの批判をかわすねらいがあるものとみられますが、OSCEの広報担当者によりますと、活動地域にクリミア半島は含まれていないということです。
これについて、OSCEのロシアの大使が「クリミアはロシアの一部なので、監視団に権限はない」と述べたのに対して、アメリカの大使は「ウクライナ全土で監視団は活動できるので、クリミアにも行けるはずだ」と反発し、活動範囲を巡って対立が浮き彫りになっています。
