自由貿易を推進する方針も示し、トランプ米大統領が掲げる「アメリカ第一主義」に対応する姿勢を示しました。首相は議会で、トランプ大統領が地球温暖化防止の国際枠組み「パリ協定」の

離脱を決定したことを受け、欧州連合が温暖化対策で指導力を発揮することが一段と重要になったと説明しました。

「アメリカのパリ協定離脱決定により、われわれは今まで以上にパリ協定の成功に向け断固たる意思を持っている」と述べ「現在のチャレンジに立ち向かう必要があり、地球上の全ての人が科学的根拠を確信するまで待つことはできない」と強調しました。

トランプ大統領の名前は挙げなかったものの、「世界的な問題を保護主義と孤立主義で解決できると信じている人がいれば、大きな間違いだ」と指摘しました。G20首脳会議でトランプ氏との対決姿勢が強まる可能性があります。

メルケル首相はさらに、通商問題についても協議されると述べました。

首相はその後、ベルリンで自身が主催する欧州首脳との会合に出席しました。同会合では欧州がG20首脳会議で気候変動と自由貿易を巡り団結することを確認しましたが、トランプ大統領を孤立させないよう努力することでも合意しました。

会合後メルケル首相は欧州はG20首脳会議で「決意」を表明したいとしながらも、気候変動問題などを巡りアメリカと「共通の解決策」を探りたいとも述べました。

フランスのマクロン大統領は、パリ協定から離脱したアメリカが「正気に戻る」ことを望んでいると述べました。ただテロリズム対策など欧州とアメリカは多くのことを共有しているとし、トランプ大統領を孤立化させることは理に適わないとの考えを示しました。