ドイツ・フランクフルトで、欧州中央銀行(ECB)のあるユーロタワービル前の「ユーロ」通貨マークのオブジェ=AFP/TTXVN |
ラガルド総裁は、4回連続で中銀預金金利を4%に据え置いた後の会見で、インフレ鈍化が明白であるものの、現時点では金利引き下げに踏み切る「十分な自信」がないと述べました。
総裁は今後の賃金の動向に触れ、「我々にはさらなる証拠と詳細が必要であることは明らかです。これらのデータが今後数カ月で入手可能となることが予測されています。4月にはより多くの情報が、6月にはさらに詳細なデータが得られるでしょう」と述べました。
ユーロ圏のインフレ率は目標に近づいていますが、当局者らは緩和策の早期導入には慎重であり、賃金上昇が抑制されているという証拠を求めています。
ラガルド総裁は「賃金の上昇が緩やかになりつつある兆候があります」と述べ、インフレが引き続き鈍化するとの見通しを示しました。「また、利益が人件費上昇の一部を吸収していることで、インフレへの影響が和らいでいる」と述べました。
最新の四半期予測では、今年のインフレ率を2.3%と、昨年12月の2.7%から下方修正しました。2025年についても下方修正し、目標の2%に低下すると予測されています。26年の見通しは1.9%に据え置かれました。
一方、今年の経済成長率の見通しは0.6%と、従来の予想である0.8%から引き下げられました。
新たなインフレの見通しは、6月に最初の利下げが行われるという投資家の期待を高めています。市場は現在、年内に1ポイントの利下げが行われると見込んでおり、これは0.25ポイントの利下げを4回行う相当に当たりますが、エコノミストは年内の利下げを3回にとどめると予想しています。
インフレが持続的に後退していることは確信していますが、勝利宣言には時期尚早であり、利下げの決定にはさらなるインフレのデータが必要とするラガルド氏の見解に、多くの委員が同意しています。
ラガルド氏は「今回の会合では利下げについての議論はありませんでしたが、ECBの景気刺激策の縮小については議論が始まっています」と説明しました。(ブルームバーグ)

