国連のグテーレス事務総長=Xinhua

ガザ地区では11日、イスラム教徒が日中の飲食を断つ最も神聖な月、ラマダンが始まりました。

AP通信が現地で撮影した映像では、南部ラファにあるモスクが空爆によって破壊されたため、近くの路上で礼拝を行う様子が写っています。
一方、イスラエル軍のハガリ報道官は11日の記者会見で、ガザ地区の中部ヌセイラトでハマスの幹部が利用していたとする地下施設を空爆したと発表しました。
ハガリ報道官は、この地下施設にはハマスの軍事部門ナンバー2の幹部や、ガザ地区内で兵器関連の責任者となっている人物の2人がいたと主張したうえで、攻撃の結果、殺害したかどうかは確認中だとしています。
現地の保健当局は11日、過去24時間だけでも67人が死亡したほか、106人がけがをしたと発表しています。
ガザ地区では、人道状況が悪化している影響で攻撃の犠牲者だけでなく栄養失調などで亡くなる人も増えていて、WFP=世界食糧計画は空からの支援物資の投下では食料の支援は不十分だとして、陸路からの物資の搬入を急ぐべきだと訴えています。
イスラム教の断食月、ラマダンが始まったのにあわせて国連のグテーレス事務総長が11日、ニューヨークの国連本部で会見しました。
この中でグテーレス事務総長は、「ラマダンが始まってもガザでは殺りくと爆撃と流血が続いている」と述べた上で、「わたしが最も強く訴えたいのは、ラマダンの精神に敬意を表して銃を置き、人命救助に必要な支援を迅速かつ大規模に届けるためにあらゆる障害を取り除くことだ」と訴えました。また、すべての人質の即時解放を求めました。
そしてグテーレス事務総長は「世界が見ている。歴史が見ている。われわれは目をそらすことはできない。防ぐことができる死をこれ以上増やさないために行動しなければならない」と呼びかけました。(NHK)