
写真:共同/TTXVN
(日経)日本政府の意思決定機関である閣議の議事録が初めて公開されました。ものごとが決まる際、どんな発言を経て決定されたのかを知ることは重要です。
内閣制度が発足したのは1885年ですが、閣議の議事録はつくられてきませんでした。明治政府の「知らしむべらかず」という姿勢が戦後も踏襲されてきました。
変化のきっかけになったのが3年前の東日本大震災です。ときの政権は原発事故にどう取り組んだのか。検証しようにも、記録は残っておらず、首相や閣僚がどんなやりとりをしたのかの再現は当事者の曖昧な記憶だけが頼りでした。
この反省を踏まえ、安倍晋三首相はこの4月から閣議や閣僚懇談会の議事録を作成するよう指示しました。原則3週間後に首相官邸のホームページに掲示されます。
初の公開となった4月1日の閣議の議事録を読むと、消費税率引き上げ初日とあり、首相が「景気下振れリスクに万全を期す観点から予算の早期実施を図る」などと指示をしたことがわかります。
議事録は閣議に陪席する3人の官房副長官らがメモを取り、つき合わせて作成します。手書きのメモを保存し、一定期間後に情報公開請求できるようにすれば議事録の信頼性は高まります。
