この展示会は、FPT大学ハノイ校と国際交流基金の共催で、7月23日まで、同大学の日本文化室で開かれています。来場者は、精巧な手仕事による人形を鑑賞するとともに、それぞれに込められた文化的・精神的な価値を知ることができます。

日本文化において、人形は単なる飾りではありません。表情やしぐさ、細やかな造形を通じて、暮らし、信仰、祭り、伝統芸能、そして時代ごとの日本人の姿を映し出しています。

展示されているのは、こけし、京人形、市松人形、五月人形、子ども風俗人形、歌舞伎人形、能人形、博多人形、木目込み人形などです。ひな祭りやこどもの日に関わる作品、能や歌舞伎の登場人物、伝統衣装をまとった女性を表した作品もあります。

なかでも注目されるのは、津軽、鳴子、遠刈田、弥治郎、作並、肘折、山形、土湯など、日本各地のこけしのコレクションです。それぞれの造形や技法、模様には、地域ごとの文化の特徴が表れています。

FPT大学ハノイ校日本語学科のドー・ティ・バン主任によりますと、展示会は、日本文化を学生や一般の人々により身近に感じてもらい、歴史や芸術、伝統への理解を深めることを目的としています。

会場では、着物や浴衣の体験もでき、こうした活動を通じて、ベトナムと日本の相互理解と文化的な結びつきをさらに深める機会となっています。