【パリ=共同】岸田文雄外相は20日夜(日本時間21日朝)、フランスのエロー外相とパリ市内で会談し、テロ対策で連携を強化する方針で一致しました。4月に広島市で開催する主要7カ国(G7)外相会合で議論を深め、5月の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)の主要議題にします。中国が海洋進出を続ける南・東シナ海問題について、一方的な現状変更は認められないとの考えを共有しました。

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G7外相会合に関しては「核兵器のない世界」実現のため力強いメッセージを出すなど、成功に向けた協力を申し合わせました。ウクライナ情勢をめぐり、ロシアとの対話が必要との認識も確認しました。両氏が直接会うのは、エロー氏が2月に就任してから初めてです。
会談で岸田氏は、昨年11月に起きたパリ同時多発テロの犠牲者追悼のために献花したと伝え「フランスとテロ対策を進めていきたい」と表明しました。エロー氏は「国際社会が一致して協力することが重要だ」と応じました。
岸田氏は、過激派組織「イスラム国」(IS)対策に関し「解放された地域の安定化と、継ぎ目のない支援が重要だ」と指摘しました。難民問題が深刻化するシリアについて、食料供与などのため500万ドル規模の緊急支援を決定したと明らかにしました。
核なき世界の実現に関し、岸田氏は「世界の政治指導者が被爆地を訪問し、被爆の実相に触れてもらうことは重要だ」と強調しました。エロー氏は「軍縮不拡散に対する日本の目標と野心を共有する」と応じました。G7外相会合の際には、G7外相がそろって広島の平和記念公園を訪れる予定です。このほか、防衛装備品の日仏共同開発を具体化させる方針を確認しました。アフリカ開発支援についても意見を交わしました。
岸田氏は会談後、帰国の途に就き、日本時間21日夜、羽田空港に着ました。
