東西で国家分裂状態にある北アフリカ・リビアの首都トリポリで27日、暫定統一政府と代表議会の支援勢力同士が衝突し、少なくとも23人が死亡、6か所の医療施設が攻撃を受けました。政治情勢の緊迫化を背景に新たな大規模紛争に発展する恐れも浮上しています。
トリポリの複数の地区で26日夜から27日にかけ、小規模の銃撃や爆発がありました。攻撃を受けた建物からは煙が立ち上るのが確認できました。
AFP特派員によりますと、27日夜までに状況は沈静化したもようということです。
保健省は最新情報として、この衝突で23人が死亡、140人が負傷したと報告しました。
リビアでは国の統治や豊富な石油資源をめぐり、東西にそれぞれ拠点に置く政治勢力同士が対立しています。
西部のトリポリに拠点を置くのは、先の内戦後にUN=国連の主導の和平交渉の一環で設置されたアブドルハミド・ドベイバ首相率いる「国民統一政府(GNA)」です。
東部には、代表議会や、ハリファ・ハフタル司令官率いる軍事組織が拠点を置き、ファトヒ・バシャガ元内相を暫定首相に据えています。
UNSMIL=国連リビア支援団は、民間人が居住する地区で無差別の砲撃が行われているとして、双方に「即時停戦」を求めました。
GNAによよりますと、今回の衝突は、トリポリでの武力衝突の回避を目指す交渉決裂後に起きました。(AFP通信)
