この写真展は、ベトナム茶専門店「ティン」と、ベトナム人写真家グエン・ソン・トゥンさんが共同で制作したもので、去年行われたクラウドファンディングで284人の支援を受けて実現しました。

会場には32点の写真が展示されています。山に自生する古い茶の木、茶摘みや製茶の様子、そして森とともに暮らす人々の日常をたどりながら、来場者は、まるで茶産地を旅するように展示を楽しむことができます。

トゥンさんは取材の中で、幼い子どもを背負った少数民族モン族の母親が、急な山の斜面で茶葉を摘む姿に強く心を動かされたといいます。その一枚は、一杯のお茶の背景に、自然の恵みと、人々の暮らし、手仕事の積み重ねがあることを物語っています。

タイトルの「いのちのバトン」には、茶が、自然から人へ、摘み手から作り手へ、さらに淹れる人、飲む人へと受け継がれていくものだという思いが込められています。

会場には、来場者が感想を残す「フィードバックウォール」も設けられ、東京で集まった声は、作品とともにベトナムへ巡回します。

東京展は、東京・秋葉原の「コーシャ・コーシャ・アキハバラ」で開かれており、休館期間を挟んで今月18日から再開され、29日まで行われます。その後、9月にホーチミン市、10月にハノイを巡回します。入場は無料です。