(写真:baochinhphu.vn) |
日本の鈴木俊一財務相は28日、来週韓国で開かれるASEANプラス3(日中韓)財務相・中央銀行総裁会議で、危機への備えとして、外貨を融通し合う「チェンマイ・イニシアチブ(CMIM)」を柱とする域内の金融協力強化を議論するとの見通しを明らかにしました。同日午前の閣議後会見で語りました。
日本はインドネシアとともに同会議の共同議長国を務めます。鈴木財務相は記者会見で「今は何か大きな危機に向かっているわけではないとの認識だが、そういう中でも最悪の事態を考えないといけない」とした上で、「金融、財政について心配点など意見が出ると思うので、議長国として受け止めたい」と語りました。
日中韓ASEANは、1997年7月のアジア通貨危機後の急激な通貨安を踏まえ、2000年5月にCMIMの前身となる二国間スワップ協定(CMI)を締結することで合意しました。
発動時の意思決定を共通化し、迅速な支援を可能にするため2010年3月に現在のマルチな枠組みとし、その後も累次の改定を行ってきましたが、発動された例は過去にありません。
財政当局者の間では「コロナ禍で各国はIMF(国際通貨基金)の融資を活用する一方、CMIMは使われなかった。締結以降、一度も利用されていない事実は有用性に疑問を投げかけている」との声が出ています。
財務省によりますと、CMIMの貢献額2400億ドルのうち、日本は768億ドルと中国と並ぶ主要貢献国です。韓国の貢献額は384億ドルとなっているということです。(ロイター)

