パリのエリゼ宮で、教皇レオ14世は注目を集める演説を行いました。AI=人工知能やテクノロジーが人間にもたらす課題から、戦争、核兵器、ヨーロッパの未来に至るまで、幅広い問題に言及しました。

科学技術の急速な発展について、教皇は懸念を表明し、次のように述べました。

(テープ)

「私は、科学技術が利益を追求する活動へと変わり、遺伝子操作や代理出産、臓器売買、さらには人間が自らの死を意図的に決めることを促しかねない社会の傾向を懸念しています。私たちの生活に入り込み、支配しつつある『機械の楽園』の中で人間性を失わないためには、倫理的な基準に基づいて善悪を見極める力を身につける教育を、早急に進めることが極めて重要です」

テクノロジーがもたらす課題に加え、教皇レオ14世は、中東やウクライナで紛争が続く中、世界に対し、戦争という「災い」に無関心であってはならないと呼びかけました。

また、核兵器は新たな軍拡競争を促し、ますます制御が困難になっているとして、核兵器の全面禁止を改めて訴えました。

教皇はフランスに対し、特にヨーロッパの枠組みの中で、「平和と多国間主義を絶えず築く存在であり続ける」よう呼びかけました。

ローマ教皇によるフランスへの国賓訪問は、18年ぶりです。