22日、パリのユネスコ本部で、フランスの大手化粧品会社ロレアルグループとユネスコ国連教育科学文化機関が共同で展開している世界規模の科学賞「ロレアル―ユネスコ女性科学賞」の授賞式が行われました。この賞は科学における女性の地位向上を目的として、科学の進歩に貢献した優れた女性科学者を表彰するものです。
ホー・ティ・タイン・バン助教授 |
今年の授賞式では、世界各国の候補者250人の中から、近年の優れた科学的業績が認められた15人の科学者が「ロレアル―ユネスコ女性科学賞」を受賞しました。その内の一人はホーチミン市資源環境大学のホー・ティ・タイン・バン助教授です。ベトナムの女性科学者がこの賞を受賞するのは今回が3度目です。
バン助教授は材料科学を専門とし、Ti0、8W0、202のナノ材料にPt-Mo合金を触媒することで、メタノールを直接使用する燃料電池のコスト削減について研究しています。この研究により、二酸化炭素の排出による地球温暖化の抑制を可能にし、化石燃料に代わる再生可能エネルギーによる燃料電池の実用化が期待されています。
授賞式で発言に立ったユネスコ常駐ベトナム代表団の団長レ・ティ・ホン・バン大使は、この賞は持続可能な開発を目指すベトナムの姿勢を示していると述べ、次のように語りました。
(テープ)
「ユネスコはベトナムの女性科学者が同賞を受賞した15人の一人であることを高く評価しています。これは、科学を活用したグローバルな課題の解決により、持続可能な開発を目指す世界共通の目的達成へのベトナムの貢献を示しています」
なお、1998年の創設以来、ロレアル-ユネスコ女性科学賞は122人の女性科学者を表彰したほか、110ヵ国以上からの3800人の女性科学者の研究を支援しました。

