ロシアのプーチン政権は、第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利した5月9日の戦勝記念日に合わせて各地で軍事パレードを行い、国民の愛国心を高揚させ結束を図る機会としてきました。しかし、ことしは、安全上の懸念などを理由に各地で軍事パレードの中止が相次いで発表されています。

イギリス国防省は6日、軍事パレードを中止するのは少なくとも21の都市にのぼると指摘しています。

ロシア大統領府は、今月3日、モスクワ中心部のクレムリンが、無人機による攻撃を仕掛けられたとする一方で、クレムリンに隣接する赤の広場では9日、予定どおり式典が開かれ、プーチン大統領の演説も行われると発表しています。

これについてイギリス国防省は、モスクワでの式典は例年より小規模になるという見通しを示しました。

その背景として「クレムリンへの無人機攻撃はロシアのぜい弱性を明らかにし、戦勝記念日の行事に対する政権指導部の脅威認識がほぼ確実に高まった」と分析しています。そのうえで「戦争に対する潜在的な抗議や不満も指導部の判断に影響を与えているとみられる」という見方を示しています。(NHK)