人道支援物資を積んだロシアのトラック(写真:ロイター)

ウクライナ東部を巡って欧米がロシアへの制裁措置を強めるなか、ロシアはウクライナ政府の同意を得ないまま、人道支援物資を積んだトラックを東部に派遣し、欧米から批判が強まることが予想されます。

4か月半にわたって戦闘を続けていたウクライナ政府軍と親ロシア派は今月5日、停戦で合意しましたが、ウクライナ東部では飲料水や食料の不足が解消していません。
このためロシア政府は、小麦粉や砂糖などおよそ2000トンの支援物資を現地に送ることを決め、13日、200台以上のトラックが親ロシア派が掌握する東部の街、ルガンスクに到着しました。
これについて、停戦監視を行うOSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構は、トラックは、ウクライナの税関による積み荷の検査など必要な手続きを行わず、同意を得ないまま国境を越えたとしています。
ロシアの国境警備局の担当者は13日、インターファクス通信に対し、「ウクライナ当局に検査を申し込んだが、拒否された」と述べましたが、ウクライナの国家安全保障・国防会議の報道官は、「検査をさせてもらえず、トラックは違法に国境を越えた」と非難しました。
ロシアが人道支援物資を積んだトラックを、ウクライナ政府の同意を得ないままウクライナに送るのは、先月下旬に続いて2回目で、欧米やウクライナから批判が強まることが予想されます。