11日、極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地から打ち上げられた無人月探査機「ルナ25」=AP |
ロシアの月探査の試みは、ソ連時代の1976年の「ルナ24」以来、約半世紀ぶりでした。ロシアは2010年代前半、火星探査機「フォボス・グルント」などの失敗が相次ぎ、今回の打ち上げも15年ごろから大幅に遅れていました。ソ連時代以来の「宇宙大国」の威信に大きく傷が付くことになります。
ロスコスモスは調査委員会を立ち上げて原因を究明すると説明しています。ただ、今後のロシアの宇宙開発計画に影響が出るのは必至です。
一方、インド宇宙研究機構(ISRO)のX(旧ツイッター)によりますと、インドが最近打ち上げた無人月探査機「チャンドラヤーン3号」は23日ごろの南極付近への着陸を目指して20日、降下に向けた準備に入ったということです。ロシアが今回、月着陸でインドに先んじる可能性はこれでほぼなくなりました。
ルナ25は11日、極東アムール州ボストーチヌイ宇宙基地から打ち上げられ、16日に月周回軌道への投入に成功でした。17日には撮影した月の南極付近の写真が公開されました。19日に着陸に向けた動作が試みられた後、通信が途切れる「異常事態」が発生し、そのまま復旧しませんでした。(時事通信)

