(写真:TTXVN)

 サウジアラビアがイランと外交関係を断絶し、緊張が高まるなか、国連のデミストラ特使がサウジアラビアを訪れて、ジュベイル外相と会談したあと、シリアの和平協議について両国の緊張が影響を及ぼすことはないという強い決意をサウジアラビアが示したことを明らかにしました。

 サウジアラビアは、イスラム教シーア派の指導者の死刑を執行したことに反発したシーア派の大国イランとの外交関係を断絶し、緊張が高まっています。

こうしたなか、今月下旬、スイスのジュネーブで、イランが支援するアサド政権と、サウジアラビアが支援する反政府勢力が、シリアの内戦の終結に向けて和平協議を行う予定で、両国の緊張が協議に影響を与えるのではないかと懸念されています。

シリア問題を担当する国連のデミストラ特使は5日、急きょサウジアラビアを訪れて、ジュベイル外相と会談しました。

会談で、ジュベイル外相は「シリアの危機について国連や国際社会とともに政治的な解決を目指す姿勢に変わりはない」と強調しました。

会談のあと、デミストラ特使は「サウジアラビアは、地域に悪い影響を与えている最近の緊張が、ジュネーブで始まる政治的なプロセスに影響を及ぼすことはないという強い決意を示した」と明らかにし、サウジアラビアの姿勢を評価する声明を出しました。

デミストラ特使は今週中にイランも訪れ、両国の緊張が和平協議に影響を与えないよう要請する予定で、過激派組織IS=イスラミックステートの壊滅に不可欠なシリアの内戦終結に向けて、外交関係を断絶した両国がどこまで協力できるのかが、和平協議を進めるうえで重要な鍵となっています。