ジャーナリスト殺害事件を受けてヨーロッパ各国などが連携に慎重な姿勢を示す中、アジアの国々との関係を強化することで、みずからの影響力を国内外に誇示するねらいがあるものとみられます。

中東のサウジアラビアのムハンマド皇太子は17日、パキスタン、インド、中国のアジア3か国への歴訪に出発しました。このうち、最初の訪問国のパキスタンで、ムハンマド皇太子はカーン首相と会談を行ったあと、巨額のインフラ整備を含む、日本円で総額2兆円規模の投資案件に合意したことを明らかにしました。

ムハンマド皇太子は、このあと訪れるインドと中国でも豊富な資金力を背景に、巨額の投資案件や新たな協力関係の合意を交わすものとみられます。

ムハンマド皇太子をめぐっては、政府の批判を行ってきたジャーナリストが殺害された事件への関与が取り沙汰されたことを受けて、ヨーロッパ各国などが連携に依然として慎重な姿勢を示しています。

一方、パキスタン、インド、中国は逆に連携を図る姿勢を示していて、ムハンマド皇太子としては、こうしたアジアの国々との関係を強化することで、みずからの影響力を国内外に誇示するねらいがあるものとみられます。