ウクライナのゼレンスキー大統領(写真:TTXVN) |
ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの交渉に応じる用意があるとした上で、いかなる交渉もアメリカと欧州の参加が必要であることを強調しました。これは、イギリスのジャーナリスト、ピアーズ・モーガン氏のインタビューに応じた際に述べたものです。
ゼレンスキー大統領は「もし人々が外交路線に進むべきだと信じており、また外交路線に進む準備ができているのであれば、アメリカ、欧州、ウクライナ、そしてロシアの参加が必要である」と語りました。また、プーチン大統領と交渉のテーブルにつくことが「ウクライナ国民に平和をもたらす唯一の手段であるならば、迷わずこの手段を選び、これらの参加者と会談する」との考えを示しました。
一方、ロシアのプーチン大統領は、ゼレンスキー大統領が2024年5月の任期終了時に選挙を実施しなかったことを理由に、ゼレンスキー大統領の交渉参加を否定しています。これに対し、ウクライナ側は、戒厳令が施行されている間は選挙の実施が法的に不可能であると主張しています。
ゼレンスキー大統領はインタビューの中で、自身が2019年に73%の得票率で当選したことを強調し、ロシア側の主張を否定しました。その上で、「私は常に選挙に前向きな姿勢を持っているが、戦争中の選挙には憲法改正と法的な調整が必要である」と述べました。
さらに、「重要なのは単なる法律の問題ではなく、人道的な問題である。塹壕にいる兵士たちはどのように投票するのか。占領地にいる何百万人ものウクライナ人はどうなるのか。彼らの声はもはや重要ではないのか。戦争によって国外に追いやられた800万人のウクライナ人の権利はどうなるのか」と問いかけました。
また、ゼレンスキー大統領は、ロシアに対する制裁圧力を緩めるべきではないとの考えを示し、制裁が少しでも緩和されれば第二次侵攻のリスクが高まると指摘しました。
ウクライナ側の推計によりますと、約3年に及ぶ紛争でウクライナ側の死者は4万5100人に達し、39万人が負傷したとされています。また、ロシア側の死者は35万人、負傷者は60万から70万人に上るとされ、ロシア軍の「多く」が行方不明になっているとの見方を示しました。
ゼレンスキー大統領は、将来のロシアの行動に備えるためにウクライナには安全保障が必要であるとの認識を改めて示しました。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟手続きが長引いた場合、どのような形で支援を受けられるのかと疑問を投げかけ、「その間、誰がこの悪から我々を守ってくれるのか」と述べました。(ロイター)

