ロシア外務省のザハロワ情報局長
(写真:Sputnik)


【モスクワ時事】ロシアは、約2年ぶりとなる北大西洋条約機構(NATO)・ロシア理事会(大使級会合)再開を歓迎する一方で、NATO批判の場に利用したい考えです。最近も東欧で米駆逐艦や偵察機にロシア空軍機を異常接近させており、実力でけん制を図っているとみられます。

NATO・ロシア理事会の中断のきっかけとなったロシアのウクライナ軍事介入は、ロシア側の理屈からすれば「NATOの東方拡大」への予防措置です。ロシア外務省のザハロワ情報局長は19日、理事会でこの問題を提議すると息巻いた上で「東方拡大は1997年の基本文書の精神に反する」と批判しました。

NATO・ロシアの基本文書は、NATO部隊を東欧に「常駐」させないことをうたっています。しかし、ウクライナ南東部への軍事介入後、米軍はロシアを脅威と見なす東欧諸国での部隊の「ローテーション配備」を開始しました。ロシアから見れば、ウクライナ危機前より米国への不信感は強いです。