(NHK) 建国50年を迎えたシンガポールで、来月11日、総選挙が行われることになり、建国以来、事実上の一党支配が続くなか、野党がどこまで議席を獲得できるかが焦点となります。

シンガポール政府は25日、議会を解散して総選挙を来月11日に行うと発表し、リー・シェンロン首相は自身のフェイスブックで「この国の次の50年の針路を決める選挙だ」とコメントしました。
シンガポールは、1965年にマレーシアから独立して以来、ことし3月に亡くなったリー・クアンユー初代首相が創設した「人民行動党」が一貫して政権を握っていて、高い経済成長を実現してきました。
しかし、ここ数年は物価の高騰や格差の拡大が問題となっていて、前回、2011年の総選挙では、87議席のうち野党が過去最多の6議席を獲得し、与党の得票率も過去最低となりました。
シンガポールは先月、建国50年を迎え、リー・クアンユー初代首相と「人民行動党」の経済政策を改めて評価する声もあることから、初代首相の長男でもあるリー・シェンロン首相は、この機運を捉えて総選挙に打って出たとみられています。
シンガポール政府は、今月に入って、ことし1年間のGDP=国内総生産の伸び率の予測を2%程度に下方修正していて、経済成長にもかげりが見え始めているとの指摘もあるなか、野党がどこまで議席を獲得できるかが焦点となります。