(NHK)シリア北部の最大都市アレッポでは、西側を支配する政府軍と東側を支配する反政府勢力の戦闘が激化し、包囲された地域に取り残された200万人余りの住民が、水や電気の供給を受けられない危機的な状況に陥っています。
このため、国連のOCHA=人道問題調整事務所は、水道施設の復旧や物資の輸送などの支援を行うため、政府軍と反政府勢力の双方に戦闘を停止するよう呼びかける緊急の声明を発表していました。

これに対して、政府軍を空爆などで支援するロシア連邦軍参謀本部のルツコイ作戦総局長は10日にモスクワで会見し、支援物資を安全に届けられるようシリア政府と協力して、アレッポでの空爆や砲撃などを毎日3時間だけ停止する措置を11日から始めると発表しました。
一方、国連でシリア国内の人道支援を統括しているオブライアン事務次長は10日、ニューヨークの国連本部で記者会見を行い、「必要とされている支援物資をトラックで届けるためには48時間は必要だ」と述べ、提案は十分ではないとの考えを示しました。
