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全面衝突はひとまず回避されましたが、全土掌握を目指すアサド政権軍と反体制派を支援するトルコの対立構図は解消されず、紛争再燃の懸念も残されたままです。AFP通信などによりますと、停戦は6日午前零時から発効しました。合意内容では、イドリブ県を横断する主要道路沿いに幅十二キロの緩衝地帯を設け、15日からロシア、トルコ両軍が合同パトロールを始めます。戦闘激化で発生した避難民の帰還も促すということです。

6時間に及ぶ会談終了後、プーチン氏は「戦闘を終わらせ、人道危機を防ぐ良い土台になる」と成果を強調しました。しかし実際にはトルコは停戦と引き換えに大きな譲歩を強いられました。アサド政権軍にイドリブ県外への撤退を求めていましたが、合意では言及されませんでした。ロシア軍を後ろ盾とする政権軍はすでに同県の約半分を制圧しており、支配地域拡大の現状を追認した形です。

反体制派が最後の拠点とするイドリブ県を巡っては、昨年12月から政権軍が奪還を目指して進攻しました。シリア国内に影響力を残したいトルコが地上部隊を派遣し、直接的な交戦に発展しました。90万人以上の市民が避難を余儀なくされています。(東京新聞)