ラッカ市での大規模な空爆(写真:ロイター)

(NHK) トルコを拠点にシリアの内戦の状況を監視している人権団体によりますと、シリア政府軍は25日、イスラム過激派組織「イスラム国」が一方的に首都と定めるシリア北部の都市ラッカに対し、およそ10回にわたって大規模な空爆を加えました。
空爆は「イスラム国」の戦闘員を狙ったものでしたが、ミサイルや爆弾の一部は市場やモスクに命中し、死亡が確認された83人のうち30人以上が一般市民だったということです。シリアでは、政府軍と反政府勢力との内戦に「イスラム国」が加わった三つどもえの形で激しい戦闘が続いていますが、ことし9月にはアメリカ軍などがシリアでの空爆に踏み切り、「イスラム国」の進撃を食い止める効果を見せています。アサド政権としては、アメリカ軍などの空爆に乗じる形でラッカを空爆したものとみられますが、多くの市民が犠牲となったことで、アサド政権に対する反発が強まり、「イスラム国」を利する結果になりかねないという指摘も出ています。