シリアでは2011年3月15日、いわゆる「アラブの春」が波及する形で民主化を求めるデモが各地に拡大し、アサド政権と反政府勢力との間で内戦へとつながりました。

内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、この7年間で、35万人以上が死亡したほか、国外に逃れた難民と、国内にとどまる避難民は、合わせておよそ1200万人に上ります。

ロシアの支援を受けて優位に立つアサド政権は、先月から首都ダマスカス近郊にある東グータ地区への攻勢を強め、抵抗する反政府側との間で激しい戦闘となっていて、この1か月足らずで女性や子どもを含む1200人以上の市民が犠牲になりました。

さらに北西部では、一時急速に勢力を拡大した過激派組織IS=イスラミックステートに対する作戦で、支配地域を広げたクルド人勢力に対して、警戒を強める隣国のトルコが攻撃を行っていて、内戦の構図は複雑化しています。

アサド政権と反政府側の和平に向けては、ロシアの呼びかけで双方が話し合う会議が始まりましたが、互いの不信感は根深く、内戦が終結する見通しは立っていません。