シリア北西部イドリブ県の避難民キャンプで暮らす子どもたち=AFP/TTXVN

UNICEF=国連児童基金(ユニセフ)は8日、シリア内戦の結果、援助を必要とする子どもが過去最多となる一方、支援のための資金は「急減しつつある」と警告しました。「シリアの子どもたちはあまりに長期にわたって苦しんできており、これ以上苦しむべきではない」と訴えています。

ユニセフの広報担当者ジュリエット・トゥマ氏によりますと、援助が必要なシリア人の子どもは国内外合わせて930万人に上ります。

同氏はAFP通信に「シリア国内で650万人超の子どもが援助を必要としている。これは約11年前に危機が始まって以来、最多だ」と説明しました。加えて近隣諸国に避難した子ども280万人が援助に頼って暮らしていると述べました。

ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所のアデル・ホドル代表は「シリア国内でも近隣諸国でも、子どもたちのニーズは高まっている」「多くの家庭が困窮している。ウクライナ危機の影響もあり、食料など生活必需品の価格が高騰している」と語りました。

ホドル氏は「一方で人道支援のための資金は急減しつつある」と指摘しました。2022年にユニセフが必要とする活動資金のうち、調達できているのは半分に満たないと強調しました。

その上で「100万人近い子どもたちにとって唯一の命綱」であるシリア北西部での「越境人道支援」に充てるため、2000万ドル(約26億円)の追加資金拠出を呼び掛けました。

シリア内戦は2011年、反政府デモに対する弾圧をきっかけに始まりました。これまでに約50万人が死亡、数百万人が難民・避難民となっています。(AFP通信)