シリアをめぐっては国連安保理が先月24日、30日間の停戦を求める決議を全会一致で採択し、その後、アサド政権は、ロシアの提案に基づいて首都ダマスカス近郊にある反政府勢力の拠点、東グータ地区への攻撃を27日から毎日5時間停止するとしていましたが、28日も空爆を続行し、死傷者が出ています。


こうした中、安保理では28日、シリア情勢に関する会合が開かれ、国連側や欧米各国から、空爆が続いているため人道支援が現地に届かないとして、アサド政権と、その後ろ盾のロシアに非難や懸念の声が相次ぎました。

このうちアメリカのカリー国連次席大使は、「ロシアの提案は安保理決議に対する無慈悲で、恥知らずの挑戦だ」と述べ、アサド政権に決議を実行に移させるようロシアに迫りましたが、ロシアのネベンジャ国連大使は、「テロリストは正当な攻撃対象だ」と述べ、空爆は停戦の対象に入っていないテロ組織への反撃だと反論し、停戦が実現できるのか見通せない状況が続いています。

また、アメリカが、アサド政権が依然として化学兵器を使用していると非難したのに対してシリアのジャファリ国連大使は、テロ組織がトルコから持ち込んだ化学兵器を近く使うという情報があると述べるなど、議論は平行線をたどりました。