19日、スーダンの首都ハルツームの空港付近で立ち上る黒煙=AFP/TTXVN

スーダン情勢をめぐり、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、現地からオンラインで参加した国連の特別代表は、軍と準軍事組織が停戦で合意したあとも各地で戦闘を続け、双方とも交渉に応じる姿勢は見られないと報告し、事態の打開に向け双方に働きかけるよう国際社会に呼びかけました。

スーダン情勢をめぐる安保理の緊急会合は25日夜、日本時間の26日朝開かれ、国連のペルテス事務総長特別代表が、スーダン東部のポートスーダンからオンラインで報告しました。

ペルテス特別代表は「戦闘は人道的な大惨事をもたらし、市民が犠牲になっている」と述べ、軍と準軍事組織がともに人口密集地や病院などを無差別に攻撃し、戦争犯罪を行っている可能性があると指摘しました。

そのうえで、双方が現地の25日午前0時から72時間の停戦で合意したあとも各地で戦闘を続けているとして、「いずれも真剣に交渉に応じる明確な姿勢は見られず、軍事的な勝利が可能だと考えているようだ」と強い危機感を示し、事態の打開に向け双方に働きかけるよう、国際社会に呼びかけました。

このあと欧米や日本などの代表は、戦闘の即時停止や市民の保護、対話の必要性を訴えましたが、中国やロシアは、内政干渉にあたる外部からの介入は許されないと主張し、欧米側をけん制しました。

一方、アフリカの非常任理事国3か国を代表して発言したガーナの国連大使は、即時停戦や対話の必要性は認めながらも、スーダンの主権や独立を脅かすようないかなる圧力も拒否すると強調し、各国の立場の違いも表面化しました。(NHK)