世界経済フォーラムの年次総会「ダボス会議」はスイスで16日から開かれ、世界の政財界のリーダーなどおよそ2700人が参加して「分断された世界における協力の姿」をテーマに多くの議論が交わされました。

20日は、日銀の黒田総裁を含む中央銀行のトップなどが出席し、世界経済の見通しについてのセッションが開かれました。この中で、ヨーロッパ中央銀行のラガルド総裁は「中国の『ゼロコロナ』政策の転換などで世界経済は懸念していたよりよくなるが、その分、エネルギーの消費量が増えることでインフレ圧力は強まる」と述べ、物価上昇が続くおそれがあると指摘しました。また、アメリカのサマーズ元財務長官は「インフレが再び急上昇することを許せば、低所得者の生活水準を危険にさらし、経済にも大きなリスクをもたらす」とし警鐘を鳴らしました。
一方、今回のダボス会議では、ロシアによるウクライナ侵攻や気候変動対策など世界が直面する課題に協調して取り組むべきだという提言も相次いで出されるなど活発な意見交換が行われ、会議は20日、閉幕しました。(NHK)