(NHK)世界で最も在位の長い国王として知られたタイのプミポン国王が亡くなりました。88歳でした。たびたび政治の混乱が起きてきたタイの安定の要となってきた国王の死去はタイの政治や経済にも影響を与えるものと見られます。





プミポン国王は、1946年に18歳で即位して以来、国家元首として70年にわたって国を治め、世界で最も在位の長い国王として知られてきました。プミポン国王はタイの各地で貧困撲滅のための事業を王室主導で立ち上げるなどし、国民の絶大な尊敬を集めてきたほか、日本の皇室とも親しい関係にあり2006年に行われた即位60周年を祝う式典には、天皇皇后両陛下が出席し、親交を深められました。

タイでは、たびたび軍事クーデターが起きるなど政治の混乱が繰り返されてきましたが、過去にはプミポン国王がみずから対立する政治勢力の間に入って仲裁を行ったこともあり、政治の安定に決定的な役割を果たしてきました。タイではおととしのクーデター以降、軍主導の暫定政権が続いていて、民政への復帰が課題となっています。政治の安定の要となってきた国王が死去したことは、今後のタイの政治にも何らかの影響を与えるものと見られます。