プラユット暫定首相が投票に行く

      (写真:THX/TTXVN)

タイの選挙管理委員会は、正式な開票結果を発表していませんが、地元メディアが開票率93%のデータをもとに投票が行われた議会下院の獲得議席を予測したところ、タクシン元首相派の「タイ貢献党」が129議席、軍が設立した「国民国家の力党」が116議席となっていて、2つの政党が第1党を激しく争っています。

しかし、双方とも単独では過半数に届かない見通しで、今後、それぞれの政党を軸にした政権をつくるための連立交渉が活発化しそうです。

ただ、タイの議会は、上院の250議席が事実上、軍の指名制となっています。

このため、「国民国家の力党」は、今回の総選挙で選ばれる下院500議席のうち126議席以上を確保すれば、首相指名に必要な上下両院の過半数を確保し、いまのプラユット暫定首相を続投させることができるようになります。

一方、タクシン派は、首相の不信任案を可決できる下院の過半数の獲得を目指していますが、「国民国家の力党」が予想を上回る得票で、第1党を争っていることから、連立交渉は「国民国家の力党」を軸に進むとの見方が出ています。

チュラロンコン大学のシリパン教授は、NHKのインタビューに対し、「軍の側は、この5年間選挙の勝利に向け準備を進めることができた。タクシン派が政権を組むチャンスは小さいだろう」と話しています。