アフガニスタン・カブールで警備に当たるタリバン戦闘員ら=AFP/TTXVN

アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは4日、唯一制圧していない北東部パンジシール州を支配下におさめようと抵抗勢力と衝突しました。アメリカ軍制服組トップは、タリバンが権力基盤を固めることができなければ「内戦」に陥る恐れがあると警告しました。

タリバンと抵抗勢力はともにパンジシール州を掌握したと主張していますが、いずれも確かな証拠は示していません。タリバンは1996─2001年にアフガンを統治した際、首都カブールの北にあるパンジシール渓谷を支配できませんでした。
タリバンの報道官は、パンジシール州の7地域のうち4地域を制圧したと主張しました。ツイッターで、タリバン兵士が州中心部に向けて進軍していると述べました。
だが、国民的英雄マスード司令官の息子で同地域を率いるアフマド・マスード氏に忠実なアフガニスタン民族抵抗戦線(NRFA)は、「数千人のテロリスト」を包囲し、タリバンが車両や機材を放棄したと主張しました。マスード氏はフェイスブックへの投稿で、パンジシール州は「強い抵抗を続けている」と強調しました。
アメリカ軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長はFOXニュースで「内戦に発展する可能性が高い状況というのが私の軍事的な見立てだ。タリバンが権力基盤を固め、統治を確立できるか分からない」と述べました。その上で、タリバンが統治を確立できなければ、今後3年で「アルカイダの復活やイスラム国(IS)もしくは他のさまざまなテロ集団の拡大につながる」との見方を示しました。
こうした中、パキスタンの軍情報機関、3軍統合情報局(ISI)のハミード長官が4日、カブール入りしました。目的は明らかになっていませんが、パキスタン政府高官は数日前に、タリバンによるアフガン軍再編成をハミード氏が支援する可能性があると述べていました。(ロイター)