トー・ラム党書記長・国家主席は、今こそベトナムと欧州、ベルギーとの経済協力を一段高い水準に引き上げるべき時だと強調しました。単に貿易や投資を拡大するだけでなく、協力の質や技術水準を高め、競争力を強化するとともに、双方の企業がグローバル・バリューチェーンでより大きな役割を担えるようにする必要があるとの意見を述べました。

また、EVFTA=ベトナム・EU自由貿易協定のメリットを引き続き生かすとともに、EVIPA=ベトナム・EU投資保護協定の批准完了を促し、長期的かつ安定的で持続可能な投資を支える法的基盤をさらに整える必要があると訴えました。

そのうえで、今後の協力について3つの重点分野を挙げました。第一に、戦略的インフラ、物流、港湾、クリーンエネルギー、循環型経済。第二に、ハイテク、デジタルトランスフォーメーション、AI=人工知能、半導体、医療、医薬品、バイオテクノロジー、ハイテク農業。第三に、貿易を高度化し、高水準で持続可能かつ責任あるバリューチェーンの構築につなげることです。

EVFTAによって、双方の製品が相手市場に入りやすくなりました。トー・ラム党書記長・国家主席は、次の段階では、双方の資本や技術、企業、基準、サプライチェーンの結びつきをさらに深める必要があるとしています。

こうした方向性を具体化するため、トー・ラム党書記長・国家主席は次のように述べました。

(テープ)
「ベトナムは、質が高く、高度な技術を活用し、環境に配慮するとともに、付加価値や波及効果の高いFDI=外国直接投資プロジェクトを選択的に誘致していきます。技術移転や人材育成、国内企業との連携につながることも重視します。ベトナム政府は今後も企業の声に耳を傾け、課題の解決に取り組み、透明で安定した投資環境を整えていきます。海外の投資家が安心して長期的に投資し、ベトナムとともに力強く持続可能な発展を目指せるようにしていきます」

懇談会では、トー・ラム党書記長・国家主席らが協力文書の交換に立ち会いました。

【主な協力文書】

・ベトナム教育訓練省とEUによる教育・人材育成分野の協力協定

・ハノイ市人民委員会とAquitara Fund、Finance 512による、ハノイ市ハーバン工業団地での環境配慮型ハイテク工業団地プロジェクトに向けた調査や投資提案の作成に関する協定

・ベトナム化学グループとエア・リキードによる、エネルギー効率の向上、産業安全、エネルギー転換に関する協力協定

・ベトナム航空とAPG Inc.による、持続可能な市場開拓とイメージ・ブランドの発信に関する協力協定

・EuroCham=在ベトナム欧州商工会議所とAquitara Fundによる、「EuroCham Give Back to Vietnam」の一環として行う慈善プログラム「An Vui Mart」に関する協力協定

・VietravelとHiSEASによる、戦略的協力と旅行商品の開発に関する協定