この会見は、第81回国連総会一般討論への出席に合わせて行われました。
会見でトー・ラム書記長・国家主席は、戦争終結から半世紀以上がたつ中、ベトナムとアメリカはともに過去の痛みを乗り越え、徐々に信頼を築き、両国関係を包括的な戦略的パートナーシップに格上げしたと強調しました。
また、戦争の後遺症の克服に向けた協力は、実質的な意義を持つだけでなく、戦争の傷を癒やし、信頼を強化し、ともに未来を目指すことにもつながっていると述べました。
トー・ラム書記長・国家主席は、戦没者の遺骨の捜索・収容・身元確認に対するアメリカ側の支援を高く評価しました。そのうえで、ベトナムでは現在も、戦没者の遺骨およそ17万5000柱が見つかっておらず、さらにおよそ30万基の戦没者墓で埋葬者の身元が確認されていないと明らかにしました。
歴史の証人が年々少なくなり、多くの遺骨試料が時間の経過とともに劣化する中、アメリカ側が保有する資料の活用や、次世代シーケンシング(NGS)技術の活用は特に重要だとしています。
トー・ラム書記長・国家主席はUSABCに対し、アメリカ企業や民間部門に働きかけ、捜索に役立つ資料や情報、戦時中の品々の共有を促すとともに、ベトナムのDNA鑑定能力の向上を引き続き支援するよう求めました。
これに対し、USABCやアメリカ企業の代表らは、戦時中の資料の収集、デジタル化、検証を進めるため、機材や技術、資金を動員してきたと説明しました。また、捜索やDNA鑑定、戦争中に消息不明・行方不明となったベトナム軍人の身元確認も支援しているとしています。
USABCは今後も、テクノロジー企業や民間部門、研究者、アメリカの退役軍人などの参加を促し、より多くのベトナム人家族が行方の分からない肉親に関する情報を得られるよう支援するとともに、戦争の傷を癒やし、両国間の信頼を深め、関係を強化していく考えを示しました。