懇談では、専門家や知識人から、ベトナムをアジア有数のAI=人工知能サービスの拠点にするための具体策が示されました。また、原子力、半導体、グリーン素材、量子技術、人材育成などの分野で、ベルギーやEU=欧州連合との協力を強化するための提案も出されました。

トー・ラム書記長・国家主席は、こうした提案を高く評価したうえで、まずベトナムが実際に直面している課題を出発点とする必要があると指摘しました。また、「資源を探す」発想から、「資源とニーズを結びつける」発想へ転換し、知識人がどこにいても国の発展に貢献できる仕組みを整えるよう求めました。

また、科学者がベトナムに完全に帰国しなくても力を発揮できるよう、課題ごとの専門家契約やリモートでの業務、共同研究など、柔軟な仕組みが必要だとしています。さらに、最終的な成果を基準に研究費を一括して配分する仕組みや、専門家や知識人が具体的なプロジェクトに直接参加できる柔軟な資金制度を整えるとともに、知的財産権の扱いを明確にする必要があるとしました。そのうえで、研究にはリスクが伴い、成果が出るまでに時間がかかる場合もあることを受け入れる必要があると指摘しました。

トー・ラム書記長・国家主席は、ベルギー・ルクセンブルクのベトナム人知識人協会に対し、両国や欧州の大学、研究機関、テクノロジー企業とのネットワークをさらに広げるよう期待を示しました。

そして、改革と国際社会への統合を進めるベトナムの姿を欧州の人々に正しく伝えるとともに、欧州で活躍する若いベトナム人知識人の育成にも力を入れ、祖国との知的なつながりを絶やさないでほしいと呼びかけました。